パズル、ゲーム教室

高齢者は、一度に複数のことを考えるのが苦手です。が、知的好奇心や対抗心が刺激されるなら、話は別です。彼らがパズル面やゲーム面に目を凝らしている姿を見ると、その集中力たるや恐れ入るばかりです。目的、手段の理解と「解いてやろう、勝ってやろう」と言う意欲があれば、複数の視点を持つことはやぶさかではありません。そのためには、パズルやゲームが面白い(思わずハマってしまうパズルやゲームは多面的に考えなければならない構造になっています)こと、難易度が合っていること、ルールが簡単なことが前提となります。そのようなパズルとゲームは、一度に複数のことを考える力を鍛えることができ、 認知症予防に有効である、と言えます。

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このたび、私が作ったパズルとゲームを用いた脳トレ教室「パズル、ゲーム教室」を鳥取市内で開くことになりました。脳トレ法はいろいろありますが、パズルとゲームでやるのが一番楽しい。あなたもパズルやゲームにチャレンジして、脳を活性化させてみませんか。

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2004年脳トレブームは真っ盛りでした。ニンテンドーDSやパズル誌は店頭などで多く販売されていました。しかし、同じようなものばかりで新鮮さが伝わってこない。「それなら新しいパズルやゲームを作り、驚きを提供したい」「非電源(アナログ)パズルやゲームなら、作れるのではないか」と思ったのが、作り始めるきっかけでした。ルールの段階から作ったという人はほとんどいない中で、愚直なまでに考え、何回も作り直したので、作るのに凄まじく時間と労力を要しましたが、それをやり遂げました。作成中ブームは去りましたが、すっかり去ったわけではありません。最近中学入学試験や就職試験などに於いて、パズル的な考えを必要とする問題が増えております。それに伴い、「脳トレ教室」「アルゴクラブ」「パズル道場 」など小学生にパズルやゲームをさせる学習塾が増えております。また、BITS PUZZLEやマインドラボを総合学習や研修に導入する学校や企業も多く存在します。加えて、書店に於いては、脳活に関する本も数多く並べられております。高齢者も増え、脳トレは、下火になるどころか第二のブームになりそうな勢いです。このような情勢を鑑み、作ったパズルとゲームです。レベルは初級用で、解いたりプレイしたりするのに楽しさを感じられる程度に作ってあります。詳細は次の通りです。

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パズルは、数理パズルと文系パズルからなり、数理パズルは、数と論理からなり、ややこしい計算や高度な知識は不要です。文系パズルは、文理融合しており、語彙力不足は、計算力、ひらめき力、論理的思考力でカバーできます。「どうやれば解けるか」を考えるので、頭を使うことは確かです。「多面的に考えなければならないもの」が「面白い」と言われていますが、作った中からそのようなものだけを選んだつもりです。どのパズルも、上からタイトル、2~4行のルール、パズル面、れい)の順に印刷されています。れい)は、完成例の図で、一目で解き方が分るものです。参加者は、ルール、れい)を見ながら、パズル面に答えを書いていきます。まずは、盤面とれい)から、解の糸口を発見します。そのあと、芋づる式に解いていきます。次々と手を発見しながら解く作業は、発見の楽しみがあって、楽しい。この「楽しさ」は継続の動機となります。実際は、どこから手をつけてよいか分からない参加者がいたりするので、そのような参加者には、ルールとれい)を見直すように指示したり、気づきを待ったり、促したりします。難しそうな問題が解けたとき、その感動はコトバでは表わせません。ただし、解けなくても構いません。頭を使った分、かしこくなりますから‥。毎回コピーしたものをお渡しします。


使用するパズル(ゲーム)  ○つなぎ、ポリオミノ、周囲の丸数字ナンプレ、2種類のペントミノ、♯ナンプレ、合計10のブロック、L字ブロック、ヒモの通しパズル、4マスパネルの配置、枝分れメイロ、丸数字足し算パズル、数字つなぎメイロ、差~暗号文、ロジカルナンプレ、数列解読クロ、暗号文、列のかけ算、SG折れ線、足し算式パズル、丸ペントミノの配置、反射パズル、列の順位、つながれた二字熟語、ことば・計算式クロス(、1〜9並べ、面積ゲーム、最後の1マスゲーム、四角形ゲーム、アンチ三目並べ


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ゲームは、アナログゲームの仲間で、オセロや囲碁のように見た目がシンプルで、テーマが設定されていないゲームです。教室で使用するものは、厚紙からなる円盤状の駒と、A4変形(正方形)サイズの盤面をカラーコピーし、ラミネート加工した盤からなります。盤面は、8種類に色分けされています。駒は、色分けこそされていますが、符号は記されてなく、形や大きさも同じです。見た目や質感、厚みや重量感は製品版と比べて劣りますが、「教室で優先するのはあくまでゲームの面白さと効果であって、高級感じゃない」と思うんで、体裁で劣る点はご容赦ください。どの盤面にも一対の同色マスが複数組配されているため、「マスに駒を配置した、または移動させたとき、それと同色のマスに相手の駒があれば、その2枚の駒を交換する」等のルールを設定することができ、このルールのおかげで予測の困難さを生むことができたのです。例えば、2人用ゲームに於いては、次の相手の一手により、味方の駒が敵の駒と配置位置を交換され、味方の駒群が危険なパターンに陥ってしまったり、相手にとって危険なマスに自分の駒を配置しておいても、相手はもう一方(同色)のマスに駒を配置してくれる(配置せざるを得なくなる)かどうかは、やってみなければ分からないなど、お互いの思惑が絡んで、スリリングかつ高度なものになっています。プレーヤーの意図が反映されつつも、駒の交換により、突然思い通りにいかなくなる。そこに意外性が生じて面白いのであります。逆転劇が生じる場合もあります。ただし、逆転要素が強すぎると「今までの頑張りは何だったのか」となるので、作る側としては、そのさじ加減が難しいところではありました。勝つためには、敵味方の駒の位置関係や同色マスの位置関係の把握、駆け引きが必要になります。1人用ゲームは、完成時のイメージを手がかりに、駒をマスに配置していったり、移動させていったりするのですが、色の異なる駒が同色のマスに配置された瞬間、それらのマスの駒の配置位置の交換等が行われます。この駒の交換等により、局面が思わぬ方向へ展開されます。完成させるためには、やはりこれらの位置関係をしっかり把握しておかなければなりません。脳トレの観点から言えば、「相手の出方を伺ったり、可能性を考えたりもしなければならないので、高度な認知機能が強化される」と言えます。「複数の仮説を立て、比較しなければならず、そのためには各局面を記憶しておく必要があり、短期記憶力(ワーキングメモリ)が強化される」とも言えます。他に全員が参加できるゲームも用意してますので、「仲良くしたいけど、きっかけがつかめなくて・・・」という方も安心です。これらのゲームで教室生と鳥取市民の交流を図りたい、とも思っております。


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ルールは3分で覚えられます。


使用するゲーム ‥ 矢印めぐり (1人用 )、ツー・バイ・ツー (1人用 )、ペントミノ (1人用 )、白赤入れ替えパズル (1人用 )、スリーエル (1人用 )、サイコロ陣取りゲーム (2人用 )、サイドステップ ㊣ (2人用 )、2段目の戦い (2人用 )、デッドロック (2人用 )、反転8連結ゲーム (2人用 )、反転四目並べ (2人用 )、コネクション (2人用 )、サバイバルゲーム (3〜4人用 ) 、しりとり解読ラリー (6〜12人用 )

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アナログパズルやゲームは、「パソコンやタブレットは難しい」と感じている人には、かなり魅力的です。人はものを考えようとするとき、じっと見ているだけでは思考を飛躍させることはできません。紙に書いたり、駒を動かしたりするからこそ分かることもあり、思考の飛躍ができるのではないでしょうか。答えを見比べ合ったり、駆け引きしたり、対話したりするので、「人間味溢れる思考ツールである」とも言えます。

試行した折り、「いつも使わない部分を使った気がする」などの感想をいただいております。ハマってしまったという方もたくさんおられます。あ~でもない、こ~でもないと、手を動かしながら考えるのも、一興ですよ。

パズルは、一貫して筋が通った考えをしなければ解けません。論理的思考力を強化できる点に於いては、パズルの方がゲームより優れている、と言えます。逆から言えば、論理的に考える(筋道を立てて考える)のが苦手な人には、パズルをするよりもゲームに取り組んだ方が(偶然完成できたり、相手の判断ミスで勝ちを拾ったりする場合があるので、)何倍も有効である、と言えます。
教室では、ゲームはパズルを解いた後の時間調整、お楽しみというスタンスで捉えています。

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ちなみに、これらをすると、脳内で何が起こるのでしょうか。「どのようにしたら解けるか、完成できるか、勝てるか」を総合的に考えたり、「解けない、勝てない」と悩んだりするので、脳は活動しているはずです。同時に、鉛筆を持ったり、駒を動かしたりするので、指先から脳へ刺激が伝わっているはずです。脳が活動するには血液が必要です。そのため、脳内の血流量が増えます。人は、とっかかりを発見できたり、パズルが解けたり、ゲームに勝ったりすると、「楽しい」と感じます。このとき、脳から快楽物質であるドーバミンが分泌されます。こうした血流量や分泌量の増加から脳は活性化されるのです。「脳の神経は使えば使うほど再生する」「脳同士の連絡路(シナプス)を健康に保つには、脳をとにかく使うこと」とも言われています。これらのことから、パズルやゲームは「脳のアンチエイジングに効果がある」と言えます。


ただし、すぐに効果が現れる訳ではありません。1年後が楽しみです。脳トレーニングを続けているうちに、自分の隠れた能力を発見できるかも知れません。「面白そうだからやってみよう」と思われた方は、下記教室へお越しください。丁寧に優しく指導します。




パズル、ゲーム教室

対象 60歳以上の市内在住者(要支援・要介護認定を受けていない方)

教室講師 米澤章夫(脳トレクラブ 代表・パズル、ゲーム考案者)

月2回 第1・第3日曜日(各90分)10:30〜12:00

初回実施日 4月5日(日)10:30〜12:00

2パズルと1ゲームを行います。

場所 ふれあい会館  鳥取市扇町21番地

毎回500円(教材費込)

持参するもの 鉛筆と消しゴム


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posted by puzzle-game. at 00:00Comment(0)脳トレ

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